ブログNo.103 自分自身の病気を通して

2023.04.26

前回のブログで書いた通り、現在自分自身が、会陰部・骨盤部(お股のところ)が痛くて座ることができません。(会陰部をつけない正座はできます・・・)

 

スタンディングデスクを使い立って外来診療しておりますが、なかなか改善せず

4月上旬からは、歩いても会陰部に当たると痛みがあり、歩行もままならず、生活にも支障が出ることが増えてきました。車に乗れないのが本当に辛いところです。

(どちらかというと夕方から夜にかけて痛むことが多くただ立ってるだけだとそれほど痛まないので外来中に皆様にご迷惑おかけすることは少ないと思います、今の所ですが・・・ご安心ください)

 

この病気は慢性骨盤疼痛症や慢性前立腺炎などいろんな言い方をされますが、はっきりと原因がわかっておらず、なかなか治らず、一旦治っても簡単に再発するなど付き合っていく病気です。

 

自分自身2月末に発症し、3月中旬にかけて一旦良くなっていたのですがそこで調子に乗って、3月下旬に座り仕事を増やしたところ再燃してしまい、2月末の時より悪化している状況です。

 

そんな中、院外の複数の先生方にも大変お世話になりました。

 

当院の医師にもフォローしてもらいながら、現在どうにか仕事をしています。

 

今回を機に自分の生活を改めて見直しました。

 

福山に帰ってきて約10年、自分なりに藤井病院だけでなく、福山市医師会の理事として福山全体のこと(特に救急医療)の改善に携わり、また病院も住吉ふじい病院(旧セオ病院)、笠岡市民病院と業務を拡大してきました。

 

毎日のように夜は会議(や会食)、土日も仕事が多く、ずっと全力で走ってきた気がします。

 

その結果、自分の心身のメンテナンスと家族を疎かにしていたことに、はたと気付かされたのです。

(いえ正直にいうと、とっくに気づいてたのですが、正面から向き合ってなかったのです)

 

まずは、自分のこと家族のことを大事に、自分に頼ってくれる地域の患者さんや自分についてきてくれる職員を大切にする・・・

この度の病気で、その基本に本当の意味で立ち戻ることができたと思ってます。

 

そのこともありこの度、無理言って任期途中ですが福山市医師会の理事を一旦休職することになりました。(残った理事の先生方には大変迷惑をかけるのですが)

 

でも、自分にはまだ医師会でやり残りしたことがあるのも事実なので、自分のメンテナンスをしっかりした上で、また復帰したいとは思っております。

 

いずれにしろしばらくは自分も大事にしながら、住民の皆様の健康を今まで以上に守り、真摯に皆様の悩みに向き合っていきたいと思います。

 

この度の病気を通して「病気」「痛み」の苦しみは今まで以上にわかりましたし、そして自分を大事にすることで、より皆様の心身の課題により向き合えるのではないかと思ってますので、是非今まで以上に悩み事は打ち明けていただければと思います。

 

 
         医療法人 紫苑会 藤井病院|宮阪 英 副理事長
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