ブログNo.102 人間は動く生物である

2023.03.19

最近自分自身が、体の一部(会陰部)を痛めてしまい、現在座ることが辛い状況です

 

外来では、円座を敷いて座ったり、時に立ったまま診察したりしてご迷惑をおかけしてます。

 

現代は、車やコンピューターなどの登場により、人間は動くことが減りましたが

この数年のコロナ禍で、仕事も会議も自宅で行われたりで、より「動かない」ことが増えました。

そしてwebで簡単にできるようになったため、世の中では、会議自体がむしろ増えています。

 

自分自身コロナ前よりもさらに会議の数が増えてしまい、しかも以前と違い自宅でする会議も増えたため、座ったままになる機会が非常に多い状況です。その結果、体に不調をきたしてしまいました。

 

おそらく同じような方が他にもおられるのではないでしょうか?

 

そもそも人間は、「動物」です。

動物とは文字通り 動く生物です。 つまり動くのが、通常です。

 

つまり、人間は座ってじっとしているようにはできてないのです。

 

はるか昔、旧石器時代には、狩りに出かけるため「常に動いていた」と推測されます。

動かないのは寝る時とご飯を食べる時くらいだったでしょうか?いずれにしろ座る習慣などはあまりなかったと思われます。

 

座るという行為は人間が文明の発展とともに、楽をするために新たに作り出した習慣であると思いますが、この楽をすることが結果的に、将来は「楽」ではなく辛い思いをすることにつながってしまうのです。

 

 

1日8時間以上座っている人は、3時間未満の人と比べて、死亡リスクが1.2倍になるという研究結果もあります。

 

それだけでなく日常にありふれている痛みを起こすものだけでも以下のように簡単に挙げれます。

 

肩周りを動かさないことによる肩こりやそこから来る頭痛、歩かないことにより足腰の筋力低下、そして座っている時間が長いことによる腰痛や、自分のような会陰部付近の痛み(慢性骨盤部疼痛症と言って、お尻周りの肩こりみたいなものです)

 

 

このように、ずっとじっとしてると必ずいろんなところが悪くなります。

筋肉は動かさないと凝り固まってしまうからです。さらにそれがスマホやパソコンの悪い姿勢や、ストレスなどで悪化します。使わないでいると筋力も年々低下します。

 

しかし自分自身も、それがわかっていながらなかなか今までできてなく、今回自分の体を痛めて初めて、しっかり歩くようになりました。

 

ぜひ皆様も「体を動かして」みてください

 

高齢者などで膝が痛くて歩くのが難しい人は、大きく肩回しをするとか、ストレッチをするとか、プールで泳ぐとかでも良いと思います。

 

 

 
         医療法人 紫苑会 藤井病院|宮阪 英 副理事長
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