ブログNo.99 コロナウイルスクラスター収束と今後のコロナの見込み

2022.12.30

今まで、一度も病院内でコロナクラスターが起きていなかった当院ですが、ついにこの12月に、病院内でのクラスターが発生しました。

 

現在、クラスターは収束し、通常運営に戻りましたが、12月中旬頃に一時的に業務制限も行い、入院・救急外来の一部の機能が停止となりました。

 

入院患者様、ご家族様をはじめ地域の皆様、関係機関の皆様には、多大なご心配とご迷惑をおかけしました。

 

これまで当院は職員の頑張りもあり、また偶然にもクラスターが起きておりませんでしたが、どの医療機関でもクラスターが起きており、いつかは起こることとは覚悟はしていました。

 

今回クラスターを経験し、「コロナクラスターは、どれだけ対策しても、その最大限の努力もかいくぐって、起こる。そして一度起こるとあっと言う間に広がる」という近隣医療機関の先生方が口々に言われていたことが、身をもってよくわかりました。

 

今後も最大限感染対策に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

さて、現在あらゆる医療機関などで起きているコロナクラスター。それにより、医療体制に制限が加わり、本来受けるべき治療が受けれてない状況が発生しているのが福山のみならず全国各地の状況です。

 

当初予想していたのよりはるかに長いもう3年になるコロナとの戦いですが、今後はどうなるのでしょうか?

 

重症化率もほぼインフルエンザに近づき、来年春からは2類感染症から5類感染症になるとも言われてます。

 

年々、通常の生活に近づきつつあるコロナ問題ですが、自分の予想では、おそらく来年1年はまだクラスター含めたコロナ問題の影響が出ると思います。

 

なぜなら重症化率はインフルエンザ同様になったとは言え、感染力がまだインフルエンザより高いからです。そしてその理由はインフルエンザと違い、コロナに未感染の人が多いのがあると思います。

 

未感染の人が多いと、当然感染は広がりやすくなりますし、クラスターは出やすくなります。

そうするとまた医療機関が業務制限せざるを得なくなり、今年のようなことはまた起こると思います。

 

ただ、既感染の人が増えてきているのも事実です。既感染の人がさらに増えれば増えるほど、爆発的に感染することは減りクラスターの数自体も減って来るのではないかと思ってます。

 

もちろん型が変わると当然再度感染する人もいますが、それでも一度もかかってない人よりは感染しにくいはずだと思ってます。

 

そうやって既感染の人が増えて、重症化率だけではなく感染率というか実効再生産数(1人の人が何人にうつすか)も以前より下がり、本当の意味でインフルエンザに近づいてくるのだろうと思います。

 

それが起こるのが来年1年なのかなと思っています

 
         医療法人 紫苑会 藤井病院|宮阪 英 副理事長
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