ブログNo.92 新型コロナウイルス今後の見込み

2022.05.22

第6波もピークは超えましたが、依然福山市でも1日200人ペースで新規陽性者が出ている新型コロナウイルス

 

もうすでに2年以上が経過するこの戦いですが、今後どうなるのでしょうか?

 

2年前に、このブログで、
「最悪のケースではスペイン風邪のように2−3年」という話も出しましたが、もうその時期にきています。まだコロナウイルス自体が消える感じは見られません。

 

しかし、そんな中、特に若い方は、ほぼインフルエンザと同じように捉える方が増えてきており、人手とかを見ても、ほぼコロナ前に近い状態に戻りつつあるように思います。
(一方でご年配の方は変わらず慎重な姿勢の方が多いです)

 

現在岸田総理は、慎重な姿勢を崩しておりませんが、安倍元総理もそうすべきと言ってるように今後起こり得る大きな方針としては

感染症法で2類→5類へ変更です。

 

いろんな人の意見でも、「濃厚接触者が仕事出れないので、経済が回らないので早く5類に」と言うコメントがあるのも事実です。

 

2類から5類に変わることで、今までのように感染者に入院の制限がかからなくなり、保健所が対応することもなく、濃厚接触者なども同定されなくなります。

 

そうすると濃厚接触者でも仕事を休む必要はなくなり、経済も回ります。

 

しかし、これですぐに良い方向に大きく変わるかと言ったら、話は別だと思います。

 

なぜなら、一部の国民の意識がそうすぐにシフトチェンジできないからです。おそらくまだしばらくはコロナを恐れる状況は続くだろうと思われます。

 

5類になると、濃厚接触者が普通に生活しますので、急激に発熱患者(コロナ患者)が増えることは予想されます。

 

その中で最悪のケースは、5類になったのに、結局一部の医療機関が院内クラスターによる風評被害を恐れて、コロナ診療および発熱患者の診療に及び腰 というケースです。

 

そうすると結局特定の医療機関にばかり負担が行き、通常医療が行き届かなくなり、医療崩壊の恐れがあります。(万一次の株が重症化率が高い場合には特に大変なことになります。)

 

これらを踏まえて、どの時期にインフルエンザ同様の対応にするのかを考えないといけません。

 

ただ国民の意識が変わりつつある今、そろそろ議論すべき時に来ているのは間違い無いと思います。

 
         医療法人 紫苑会 藤井病院|宮阪 英 副理事長
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