ブログNo.83 第5波

2021.08.29

第5波が猛威を奮っています。

 

今までの第1波〜第4波がそれこそ「さざなみ」と思えるくらいで、ここ福山でも連日50−80人のPCR陽性者が出ております。

 

高齢者にワクチン接種が進んだこともあり第5波の死亡率は今の所、以前ほど高くありませんが、重症者は全国でも増え続けており、コロナ患者を受け入れる病院や職員の努力により、どうにか死亡者が増えないように踏ん張っている状なのだと思います。

 

患者数増加で、現在全国では、自宅療養者の数が非常に多くなり問題となっています。

 

福山市では無症状者、軽症者は福山市医師会中心に、ホテルでの宿泊療養を整えて、これまでは自宅療養者がほとんど発生していませんでしたが、第5波ではついにホテルでの宿泊療養ができない方も出てきました。

 

そういう状況ですので、今後は自宅療養者への、フォロー手段を整備しようとしていますが

合わせて、今後増えてくる中等症・重症の方への対応も必要になってきます。

 

ワクチン接種のスピードを変異株による蔓延のスピードが上回ってしまい、まだまだ出口が見えてない来ないコロナです。結局パンデミックは終息までに2−3年かかることが多いと言われる通り、2−3年はやはりかかるのでしょうか。

 

しかし、

①10月末までに国民の6割以上がワクチン2回接種

②抗体カクテル以外の治療薬

 

などにより来年春には、もう少し状況が改善しているのではないかと思っていますし、そうなることを期待してます。

 

 

この度のコロナウイルスですが「3密」の言葉が生まれたように

文明が進化してきた過程で、一部の都市に人間が集まる人口密度が高い状態になったことがここまで蔓延する要因の1つになっています。その中では自然を活用せずむしろ壊している要素があります。

 

先日の豪雨に代表される異常気象の原因も自然を破壊してきた代償かもしれません。

 

今一度、「自然」を考える機会なのかもしれません。

 
         医療法人 紫苑会 藤井病院|宮阪 英 副理事長
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